皆さん剣盾は楽しんでますか?まだ剣盾やってない人も、やってるけどまだランクバトルに挑戦できていない人もこの記事を読んでランクバトルに参戦しましょう。ランクバトルが分からない人はこちらもご覧ください。
ポケモンの育成で欠かせない数値が3つあります。 それが「種族値」「個体値」「努力値」です。これらは3値と呼ばれています。ランクバトルでの勝利を目指すためには、ポケモンバトルの基本であるこの3値をきちんと理解しておかなければなりません。
実はポケモンバトルはレベルを上げて、技を覚えさせて戦えばいいという単純なものではないんです。流行りのポケモンや強いポケモンというのが存在していて、それを、自分のパーティのどのポケモンで対策するのか、など考えることは多いです。ポケモンバトルの面白さについては、また書きたいと思っています。
今回はランクバトル (ネット対戦)したいけど、相手が強すぎて歯が立たない人や、ポケモンをちゃんと育てたことがない人向けの記事です。ちゃんと育てるってどういうこと?ってのをまとめていきます。
各ポケモンのステータス(能力値)は「種族値」「個体値」「努力値」の3値をベースに計算されます。初心者の方にも分かるようにまずは、ポケモンのステータス(能力値)がどのように決定しているかをご紹介します。
ステータス(能力値)の計算式
ポケモンのステータス(能力値)について
画面左のステータスについてまずは説明をしていきます。ポケモンには、HP、こうげき、ぼうぎょ、とくこう、とくぼう、すばやさの6つのステータスがあります。アルファベット1文字でそれぞれ略されます。ポケモン界では共通言語となっているのでこれは見慣れておく必要があります。
H=hit point(HP)
A=attack(こうげき)
B=block(ぼうぎょ)
C=contact(とくこう)
D=defense(とくぼう)
S=speed(すばやさ)
ポケモンのステータス(能力値)は、きちんとした計算式が存在しています。その式はHPとそれ以外の能力とで異なります。それぞれ下記の計算式で決定されています。 なお、計算途中で小数点以下が生じる度に切り捨てされます。
HP
能力値=(種族値×2+個体値+努力値÷4)×レベル÷100+レベル+10
HP以外の能力
能力値={(種族値×2+個体値+努力値÷4)×レベル÷100+5}×性格補正
レベル50の場合
ランクマッチはレベル50で統一されるので、レベルの箇所に50を当てはめてみます。
HP
ステータス(能力値)=(種族値×2+個体値+努力値÷4)÷2+60
HP以外の能力
ステータス(能力値)={(種族値×2+個体値+努力値÷4)÷2+5}×性格補正
という計算式でポケモンのステータスは決定されます。
この式の中に登場する「種族値」「個体値」「努力値」がポケモンの育成で欠かせない3値というものです。
能力値が決まるタイミング
「レベルが上がった時」「アメをあげた時」「進化した時」「パソコンに預けた時」「道具『タウリン』やきのみ『ロメのみ』などを使った時」などに再計算されます。レベルアップした時にはステータスがどれだけ上がったかが表示されますよね。あれは、そのタイミングで再計算がされて、どれだけステータスが上がったかを示しています。
種族値とは?
ここから、3値説明をしていきます、まずは種族値です。種族値はポケモンの種類ごとに能力値の基準となる、種族値(しゅぞくち)という隠し数値が設定されています。 それはHABCDSそれぞれに各ポケモンで設定されています。例えば現在レートで人気のミミッキュとドラパルトについて例を挙げます。
ミミッキュの種族値
H | A | B | C | D | S | 種族値合計 |
55 | 90 | 80 | 50 | 105 | 96 | 476 |
画像はミミッキュのステータス画面です。なんとなく種族値の傾向がステータスにもあるのが分かりますか?このミミッキュは努力値をこうげきとすばやさに振っているため、種族値の傾向よりもその2つのステータスが高くなっていますが、大体は種族値の数値傾向と同じです。
ドラパルトの種族値
H | A | B | C | D | S | 種族値合計 |
88 | 120 | 75 | 100 | 75 | 142 | 600 |
次はドラパルトのステータス画面です。このドラパルトも努力値をうげきとすばやさに振っているため、その2つが飛び出ていますが、ぼうぎょととくぼうの数値は近かったりと種族値の傾向がステータスにも現れています。
このようにポケモンによって種族値が違います。例えばミミッキュはDが105あり、とくぼうが高いですが、Hは55しかなく、Cは50しかありません。
一方ドラパルトはSが142もあり、とてもすばやさがあるポケモンです。また、Aも120と高く、攻撃力があることが分かります。
また、種族値の合計に注目して欲しいのですが、ポケモンごとに種族値の合計値も異なっています。ミミッキュは476ですが、ドラパルトは600もあります。じゃあドラパルトの方が強いのか?というと、数値が高い=強いというのが必ずしも成立するわけではありません。
が、数値が高いポケモンは比較的強いのは確かです。ただ、種族値以外にも特性や覚える技、ポケモンのタイプ相性など様々な要素があるので、種族値が高いだけが活躍できる要素ではないということです。
600族という言葉
600族と呼ばれるポケモンがいます。種族値の合計が600になっているポケモンの総称で、 600という数値は伝説系を除くと一番高い数値になっています。スペックが高く、純粋に強いポケモンなので使う人も多いです。
剣盾にはまだ登場できないポケモンもいますが、現在は9体の600族ポケモンが存在しています。ドラゴンタイプが非常に多いです。剣盾で使えるのは、「バンギラス」「サザンドラ」「ヌメルゴン」「ジャラランガ」「ドラパルト」となっています。
600族一覧と種族値
ポケモン | HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ |
カイリュー | 91 | 134 | 95 | 100 | 100 | 80 |
バンギラス | 100 | 134 | 110 | 95 | 100 | 61 |
ボーマンダ | 95 | 135 | 80 | 110 | 80 | 100 |
メタグロス | 80 | 135 | 130 | 95 | 90 | 70 |
ガブリアス | 108 | 130 | 95 | 80 | 85 | 102 |
サザンドラ | 92 | 105 | 90 | 125 | 90 | 98 |
ヌメルゴン | 90 | 100 | 70 | 110 | 150 | 80 |
ジャラランガ | 75 | 110 | 125 | 100 | 105 | 85 |
ドラパルト | 88 | 120 | 75 | 100 | 75 | 142 |
個体値とは?
違うポケモン同士は種族値でステータスが異なることはお分かりいただけたと思いますが、同じ種族のポケモンでも1匹1匹の能力が違うことがほとんどです。それを決定するのが個体値(こたいち)です。個体値によって、同じ種類のポケモンでも能力値にわずかな変化が生じてきます。
この画像のように同じLv.4のコイキングでもステータスが微妙に異なります。右のコイキングの方がこうげき・とくこうが低く、とくぼうが高いです。これが個体値の差です。
個体値には0~31(V)までの数値が存在しており、個体値はHABCDSの6つにそれぞれに個体値が存在しています。個体値がステータス(能力値)にどう影響するかは先ほど説明した計算式の通りです。
HPのステータス(能力値)=(種族値×2+個体値+努力値÷4)×レベル÷100+レベル+10
HP以外のステータス(能力値)={(種族値×2+個体値+努力値÷4)×レベル÷100+5}×性格補正
この式はレベル50の場合、個体値が➗2された数値がステータスに反映されることになります。レベル50で例えるのはランクバトルがレベル50で固定されるからです。
つまり個体値0と31では15.5もステータスに差が出ることになります。この15.5という数値は、ステータスで1.1倍~1.2倍程度の差が出るくらいだと思っておいてください。
バトルで使うなら、当然個体値が31(V)のポケモンが有利です。個体値が31(V)だったら倒せてたのに!や、ここで瀕死にならなかったのに!という場面もあるので、個体値が31(V)のポケモンをバトルでは使うようにします。
ちなみに31のことをVとも言います。32進数で数えた場合、アルファベットのVが31に当たるからです。
つまり強いポケモンを育てるには、高い個体値を持ったポケモンを探し出さなければなりません。高い個体値を見つけるためにポケモンでは、2匹のポケモンを預けることでタマゴを産ませる仕組みがあります。
この仕組みを使って上級者は、高個体値のポケモンが産まれるまで『タマゴ』を孵化し続けます。そのやり方や仕組みについては以下の記事を参考にしてください。
個体値を調べる方法
個体値は隠しステータスなのですが、ある程度の数値は実はゲーム上で調べることができます。剣盾ではボックスで調べることができます。
セリフ一覧
個体値ごとにセリフが変わっているので、目安にすることができます。
コメント | 個体値 |
さいこう | 31(V) |
すばらしい | 30(U) |
すごくいい | 26〜29 |
かなりいい | 16〜25 |
まあまあ | 1〜15 |
ダメかも | 0(逆V) |
ゲーム中では個体値をこれ以上正確に知ることはできず、必要に応じて前述の計算式を使って逆算で求めることになります。 ただ、基本的にはVや0が分かればいいので、ゲーム内の記述だけで確認することが多いです。
努力値とは?
最後に努力値を説明します。努力値はゲームの中では「きそポイント」という名称で登場しています。努力値については、以下の点を押さえておいてください。
・ステータスの変動が起こるのは努力値4ごと
・1つのステータスにつき最大252まで努力値を振ることができる
・全ステータス合わせて、合計510まで努力値を振ることができる
努力値の稼ぎ方(振り方)
努力値は基本的にはポケモンを倒した際に獲得できます。倒すポケモンの種類によって、どのステータスにどれだけの努力値が振り分けられるかが決まっています。それは公表はされていないので、攻略サイトなどで確認するしかないです。
効率的な努力値の稼ぎ方はこちらを参考にしてください。剣盾では努力値が簡単に振れます。
ステータスの変動が起こるのは努力値4ごと
またまたステータスの式の登場ですが、努力値のところを見ると➗4されています。
HPのステータス(能力値)=(種族値×2+個体値+努力値÷4)×レベル÷100+レベル+10
HP以外のステータス(能力値)={(種族値×2+個体値+努力値÷4)×レベル÷100+5}×性格補正
ですので、努力値は4振ったらステータスに影響が出るようになり、4の倍数で考えます。レベル50の場合はさらに➗2されるので、➗8となり、努力値を8振るとステータスが1増えるという計算となります。
ただ、式をよく見るとわかるのですがレベル50時に最初にステータスが1上がるのは個体値が31の場合は努力値は4でいいのです。そうすると32になり偶数となり×レベル÷100の部分は➗2なので、ステータスがアップします。
4+8の倍数でステータスが伸びていくと覚えておいてください。
1つのステータスにつき最大252まで努力値を振ることができる
これは決まりなので覚えておく必要があります。1つのステータスにつき最大252まで振ることができ、レベル50の場合は、252振った時はステータスを32も伸ばすことができます。努力値を振るか振らないかでステータスに32も差が出るので、これは1.2倍~1.5倍程度の差がうまれることになります。
全ステータス合わせて、合計510まで努力値を振ることができる
どのステータスの努力値も252振れると強いのですが、それだと面白みがないですよね。そういう訳で、510までしか努力値は振れないという決まりがあります。それ以上に努力値を入手しても、入手したことにはなりません。
1つのステータスにはMAXで252まで振れて、合計では510までしか振れないという制限が戦略の幅をさらに広げることになっています。
努力値で弱いところを補うか、強いところを伸ばすのか。
HPとぼうぎょに振って耐久を伸ばすのか、こうげきとすばやさに振って攻撃力を高めるのか。
など、ポケモンによって振り方を分けることができます。
つまり、こうやって育てる段階からすでにバトルは始まっているということです。
努力値の確認方法
努力値をきちんとポケモンに最大まで振り分けているかはステータス画面で確認ができます。
ステータス画面でXボタンを押すと、オレンジか灰色の線が出てきます。ドラメシヤのオレンジの線はまだ510全ての努力値は振り終わっていないという意味です。そして、HPの方向に線が伸びていてHPの文字がキラキラしています。これはHPは252MAXまで振り終わっているよという意味です。
一方でミミッキュは見辛いですが灰色の線が伸びていて、こうげきとすばやさがキラキラしています。灰色なので努力値は全て振り終わっていて、こうげきとすばやさに252ずつ振ってるよという意味です。ただ、252が2箇所だと506にしかなりません。これまた非常に見辛いのですがHに4だけ振っているので、若干Hの方向にも灰色の線が伸びています。
このようにして努力値がきちんと振れているかは確認ができます。
最後に
ポケモンバトルの基礎である、「種族値」「個体値」「努力値」はいかがでしたか、理解できたでしょうか。今までレベルをあげて戦っていただけの人たちからすると、そんなに考えたり計算したりすることがあったんだ!という気持ちだと思います。
ポケモンバトルの基礎中の基礎なので、これで育てたいポケモンをきちんと育成できるようになります。ここから、さらにバランスのいいパーティ構築や相手との読み合いについて学んでいくのがポケモンバトルです。
なかなか奥が深いので、昔ポケモンやってただけの人なども、この機会にぜひ剣盾で復帰してみてはいかがでしょうか!
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